コーヒーと腸と筋肉の話:カフェインとトリゴネリンに注目
コーヒー、お好きですか? 私は今も飲みながらこの記事を書いています。昨日焙煎したての美味しいコーヒーをいただいたのですが、香りと味わいに癒されました。私のまわりにもコーヒー愛好者は多く、話題に事欠きません。今回は、最近発表された論文をもとに、コーヒーが腸や筋肉に与える影響についてまとめてみました。日々の食生活に活かせるよう、ぜひ参考にしてください。
コーヒーが腸に与える影響
Journal of Multidisciplinary Healthcare誌に掲載された最新の研究(Yangら, 2025)では、カフェイン摂取と排便習慣・炎症性腸疾患(IBD)との関連が調査されました。
- 対象は米国の12,759名の成人。
- 1日100mgのカフェイン摂取増加で、慢性下痢のリスクが4%増加。
- 便秘にはU字型の関係。204mg/日あたりがリスク最小点。
- 高齢者ではカフェインが便秘リスクを14%減少させる効果も。
適度なカフェイン摂取は排便を助ける可能性がありますが、摂りすぎには注意が必要です。特に高齢者にとっては、うまく取り入れることで腸内環境の改善が期待できます。
引用論文:Yang X, et al. J Multidiscip Healthc. 2025;18:3717–3726.
コーヒーの成分「トリゴネリン」が筋肉に効く?
コーヒーに含まれるもうひとつの注目成分がトリゴネリンです。これはビタミンB3(ナイアシン)由来のアルカロイドであり、最新の研究ではサルコペニア(加齢性筋肉減少)に対する予防・治療効果が示唆されています。
- サルコペニア高齢者はトリゴネリン濃度が有意に低い。
- 血中トリゴネリン濃度が高いほど、筋肉量・握力・歩行速度が高い。
- 線虫・マウスへの投与で、ミトコンドリア機能や筋力が改善。
トリゴネリンを筋細胞に加えると、NAD+(エネルギー代謝に必要な補酵素)の濃度が増加することも確認されており、老化や疲労対策にも有望です。
引用論文:
1)Membrez M, et al. Nat Metab. 2024 Mar 19. [Epub ahead of print]
2)Migliavacca E, et al. Nat Metab. 2019;10:5808.
3)Chung H, et al. Korean J Fam Med. 2017;38:141–147.
でも大事なのは「日々の基本の食事」
このように、カフェインやトリゴネリンのような成分は健康に役立つ可能性があります。しかし、こうした成分の効果を十分に活かすには、日々の食事内容や栄養バランスが整っていることが前提です。
コーヒーだけでなく、たんぱく質やビタミンB群、食物繊維などをしっかりと摂ることで、腸の健康や筋力の維持につながります。
ご自身の体調やライフスタイルに合わせた食事の見直しは、思っているより効果があります。お気軽にご相談くださいね。
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