大腸がん検査は毎年がカギ!スペイン研究と食事の工夫
最近、周りで腸もみを通じて腸の健康をサポートされている方がいらして、私も日々とても刺激を受けています。
そんな中、「大腸の検査及び腸内環境と口腔環境の深いつながり」について、改めて考える機会がありました。
今回は、近似の大腸がん検査の基本とFusobacterium nucleatum(F. nucleatum)という細菌と大腸がんの進行に関する、非常に興味深い研究が発表されたのでご紹介します。食事についても基本を書きましたので参考にして下さい。
🔶 大腸がんの早期発見のカギは「便潜血検査」
大腸がんは、初期段階では自覚症状がほとんどなく進行することが多いため、早期発見がとても重要です。その中でも、毎年の便潜血検査(FOBT)が手軽で有効なスクリーニング方法として注目されています。
2024年に発表されたスペインの大規模研究では、1年ごとに便潜血検査を受けたグループは、大腸がんによる死亡リスクが32%低下するという結果が報告されました(参考:J Med Screen. 2024;31(2):101–108)。
🔵 日本ではなぜ毎年検査が推奨されるのか?
日本で毎年「便潜血検査(べんせんけつけんさ)」を推奨している主な理由は、大腸がんの早期発見・早期治療を目的としているためです。以下に、その理由を詳しく解説します。
- 初期にはほとんど自覚症状がない
- 早期発見できれば治癒率が非常に高い
- 進行すると治療が難しくなる
したがって、症状が出る前に見つけるためのスクリーニング検査として、毎年の便潜血検査が推奨されているのです。
🟡 検査の仕組みと実際の有効性
便潜血検査とは、便の中に微量な血液が混ざっていないかを調べる非常に簡便な検査です。大腸ポリープや大腸がんがあると、便が通過する際に微細な出血を起こすことがあり、それを検出します。
- ✅ 自宅でできる
- ✅ 安価で簡単
- ✅ 痛みなし
- ✅ 早期がんの検出率も高い(感度約60〜70%)
特に日本では、40歳以上を対象に年1回の実施が推奨されています(厚生労働省のがん検診指針に基づく)。
🟢 実際の制度と受診の広がり
便潜血検査は、日本全国の自治体が行う「がん検診」の一環として提供されており、自己負担が少ないか無料で受けられることが多いです。これにより、受診率の向上と早期発見の効果が期待されています。
さらに、便潜血陽性の場合は大腸内視鏡検査(二次検査)に進むことで、がんの確定診断やポリープの切除も可能です。
🔶 検査と同時に見直したい「口腔と腸内環境の関係」
最新の研究では、口腔内の細菌Fusobacterium nucleatum(F. nucleatum)が血流を介して大腸に到達し、がんの進行に関与している可能性が示されています。つまり、口の中の環境が腸の健康に影響を及ぼすということです。
「口腔内の Fusobacterium nucleatum が血流に乗って大腸に届き、腫瘍の微小環境で炎症を引き起こし、がんの進行を後押しする」
— Nature Communications, 2023
▶ 論文を読む(Nature Communications)
🦷 「口から始める腸活」セルフケアのすすめ
- 毎日の歯磨き・フロス・舌ケアの徹底
- 定期的な歯科健診の受診
- 砂糖・加工食品を控える
- プロバイオティクス(乳酸菌・ビフィズス菌)の摂取
🔶 毎日の食事が未来の予防医療に
F. nucleatumは赤肉や加工肉の摂取過多でも増えることがわかっています。日常的な食事の見直しも、大腸がん予防の大きな鍵です。
✅ 食生活チェックリスト(一例)
- 赤肉を週2回以下に抑える
- 野菜を毎食2品以上
- 海藻(わかめ・ひじきなど)を週3回以上
- きのこ類を週3回以上
- 豆類(納豆・豆腐など)を週4回以上
- 果物を1日1回以上
- 無糖ヨーグルト(ビフィズス菌入り)を週4回以上
- 発酵食品(味噌・ぬか漬け・キムチなど)を日常的に
- 水を1.5〜2リットル以上飲む
🧠 まとめ:「口から腸まで」つながる予防ケアを意識しよう
大腸がんの予防には、毎年の便潜血検査による早期発見と、口腔・腸内の環境を整える日々の習慣が不可欠です。食事・歯磨き・定期健診といった小さな積み重ねが、将来の健康を守る力になります。
📚 出典
- Oral Fusobacterium nucleatum contributes to colorectal cancer progression via hematogenous dissemination
Nature Communications, 2023
https://www.nature.com/articles/s41467-023-39672-z - Gómez R, et al. Effectiveness of Annual Fecal Occult Blood Testing in a Real-World Setting: A Cohort Study in Spain.
J Med Screen. 2024;31(2):101–108. - 厚生労働省「がん予防・がん検診に関する指針」
- 国立がん研究センター がん情報サービス「大腸がんの検診」
- Shaukat A, et al. Systematic review and meta-analysis: fecal occult blood test performance. Ann Intern Med. 2016;164(10):712–721.
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