🍽️ 赤身肉=がん? 数字で見る本当のリスク
やわらかく、エビデンスに基づいて。必要以上に恐れず、正しく選ぶための情報をお届けします。
「赤身肉を食べるとがんになる」――こんな言葉、耳にしたことはありませんか?
2015年に世界保健機関(WHO)が加工肉を「発がん性あり」と分類したことで、ホットドッグやベーコンがタバコと同列に報じられ、大きな話題になりました。そこから「肉は体に悪い」「がんになるから控えよう」と感じた方も多いはず。
でも、その“怖さ”は本当に正しいのでしょうか?ここでは、数字と根拠をもとに冷静に整理していきます。
赤身肉と加工肉の違い
まず押さえたいのは、赤身肉(牛・豚・羊などの加工されていない肉)と、加工肉(ハム・ベーコン・ソーセージなど)は別物だということです。WHOが特に注意を促しているのは「加工肉」。
- 赤身肉:牛肉・豚肉・羊肉など、加工されていない肉
- 加工肉:ハム・ベーコン・ソーセージなど、塩漬け・燻製・発酵などの工程を経た肉
つまり、焼肉やステーキと、ベーコンやウインナーではリスクの意味合いが違います。
実際のリスクはどのくらい?
統計的に、日本人が一生のうちに大腸がんになるリスクは約4%(100人に4人)とされています。
ここで、もし毎日50gの加工肉を食べ続けた場合、リスクは約18%増加し、最終的に約5%(100人に5人)に上がると報告されています(参考:Medscape)。
言い換えると、「1%分の上乗せ」があるということです。数字だけ見ると大きな増加には見えませんが、注意が不要というわけではありません。重要なのはこの数字が「毎日食べ続けた場合」の話である点です。
「たまに食べる」は問題ない?
週に1〜2回程度、ハムやベーコンを楽しむくらいであれば、リスクはほとんど変わらないと考えられます。問題となるのは「習慣的に毎日大量に摂取する」ことです。
食生活全体でのバランスが大切
リスクを恐れて赤身肉を完全に避ける必要はありません。赤身肉は以下のような重要な栄養源です:
- 鉄分(特にヘム鉄)
- ビタミンB群
- 良質なたんぱく質
これらはエネルギー代謝や血液の健康に不可欠です。ポイントはバランスです。
今日からできる簡単な工夫
- 加工肉は「毎日」ではなく「お楽しみの日」にする。
- 赤身肉を食べるときは、野菜や魚と組み合わせる。
- 食物繊維を意識して摂り、腸内環境を整える。
これらの工夫で、がんリスクを下げつつ、必要な栄養はしっかり確保できます。
まとめ
- 赤身肉そのものより、加工肉の摂りすぎに注意が必要。
- 毎日大量に食べなければ、リスクは大きく増えない。
- 肉は大切な栄養源。食生活全体のバランスがカギ。
「肉は危険だ」と一方的に怖がるのではなく、数字を理解して正しく判断することが健康を守る第一歩です。


コメント