【最新研究】口腔ケアと腸のつながり — Fusobacterium nucleatumと大腸がんの関係
最近、周りで腸もみを通じて腸の健康をサポートされている方が増えていて、私も日々とても刺激を受けています。
そんな中、「腸内環境と口腔環境の深いつながり」について、あらためて考える機会がありました。
今回は、Fusobacterium nucleatum(F. nucleatum)という細菌と大腸がんの進行に関する、非常に興味深い研究が発表されたのでご紹介します。
🧬 口の中の菌が腸のがんに影響する?
F. nucleatumはもともと口腔内(特に歯周病のある部分)に多く存在する菌として知られていますが、最新の研究では、この菌が血流を介して大腸へ移動し、がん細胞の増殖を促進することが明らかになりました。
「口腔内の Fusobacterium nucleatum が血流に乗って大腸に届き、腫瘍の微小環境で炎症を引き起こし、がんの進行を後押しする」
— Nature Communications, 2023
▶ 論文を読む(Nature Communications)
🪥 専門家として伝えたい「口と腸をつなぐ」セルフケア
腸活というと「食物繊維を摂る」「発酵食品を食べる」など、腸だけにフォーカスしがちですが、口腔環境のケアも立派な「腸活」につながります。
- 毎日の歯磨きやフロスの習慣化
- 定期的な歯科健診の受診
- 砂糖や加工食品を控える
- プロバイオティクス(乳酸菌・ビフィズス菌など)の摂取
F. nucleatumは赤肉や加工肉の過剰摂取でも増える傾向があるため、以下のような食事習慣も意識しましょう:

✅ 食生活チェックリスト(一例)
- 赤肉を週2回以下に抑える
- 野菜を毎食2品以上
- 海藻(わかめ・ひじきなど)を週3回以上
- きのこ類を週3回以上
- 豆類(納豆・豆腐など)を週4回以上
- 果物を1日1回以上
- 無糖ヨーグルト(ビフィズス菌入り)を週4回以上
- 味噌・ぬか漬け・キムチなど発酵食品を日常的に
- 水を1.5〜2リットル以上飲む
🧠 まとめ:「腸」だけでなく「口からはじまる腸活」を意識してみよう
腸の健康は「毎日の小さな選択の積み重ね」で作られます。
その中でも、“口”という入り口のケアが、“腸”という出口の健康にもつながっているという視点を、ぜひ持っていただきたいと思います。
📚 出典
Oral Fusobacterium nucleatum contributes to colorectal cancer progression via hematogenous dissemination
Nature Communications, 2023
https://www.nature.com/articles/s41467-023-39672-z


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