【最新研究解説】加工食品が育てる発がん菌の土壌?若年層の大腸がんと食の関係

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こんにちは。健康コンサルコーチ®の大熊まゆです。
25年間、病院・学校・保健所などで管理栄養士として、「食」を通じて人の健康に関わってきました。

現代の食生活、特に子どもたちの食のあり方に、不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
私自身も、子どもの日々の食選びにどう寄り添い、どのように気づきを促せるかというテーマと、常に向き合っています。忙しい毎日の中で、食事への声かけや工夫に悩むことは少なくありません。

この記事では、あえて「子ども」という言葉を用いています。近年、大腸がんの若年発症が増加していることが指摘されていますが、とりわけ幼少期から思春期までの食習慣が形成される時期に焦点を当て、将来の健康を育む視点からお伝えしたいと考えたためです。
「若者」という表現は幅広い年代を含みますが、食の土台が作られる時期に絞ることで、より具体的で実践しやすい食の提案ができると考えています。


最新研究から見えてきた腸内環境と若年大腸がん

2025年4月23日に発表された国際研究では、11カ国・981例の大腸がんのゲノム解析が行われました。その結果、コリバクチン産生菌が作り出す毒素によるDNA変異パターンが、特に40歳未満の早期発症例で多く見られたことが報告されています。

  • 若年層ほど、コリバクチンによる変異の痕跡が顕著であった
  • 幼少期からの腸内環境が、発がんの土台を作る可能性がある
  • 発がんに関与する遺伝子にも影響が及んでいた

この研究は、子どもの頃の食環境が、将来の健康リスクに深く関わる可能性を示唆しています。


加工食品が腸内環境に与える影響

レトルト食品やスナック菓子、清涼飲料水などの加工食品は、私たちの生活にすっかり根付いています。しかし、

  • 糖質や脂質の摂り過ぎ
  • 食物繊維の不足
  • 添加物による腸内環境への影響

これらが重なることで、発がん性を持つ菌が定着・増殖しやすい腸内環境が作られてしまうことが指摘されています。

現代型の加工食品中心の食生活が、腸内環境のリスクを高めている点は共通しています。


野菜不足がもたらす見えにくいリスク

野菜の摂取量が不足しがちな食生活では、ビタミンやミネラル、抗酸化物質、食物繊維が十分に取れず、体の防御力が低下しやすくなります。

私のブログでもご紹介している
「サビない身体で健康寿命をのばすには?」
でもお伝えしているように、野菜は免疫や腸内バランスを保つうえで欠かせない存在です。

野菜が苦手なお子さんもいますが、味付けや切り方、調理法を工夫しながら「おいしい」「食べやすい」と感じてもらうことが、無理のない食育につながります。


食習慣は家庭の食卓から始まる

子どもにとっての当たり前の食習慣は、家庭の食卓で作られます。

  • 夕食に野菜のおかずを一品足す
  • おやつを果物やナッツに置き換える
  • みそ汁やスープに季節の野菜を加える

こうした小さな積み重ねが、将来の健康を支える力になります。


情報を選ぶ力も大切な食育

SNSやインターネットには多くの情報があふれていますが、自分と家族に合った食事を見極める視点が何より大切です。

私は、25年間の現場経験をもとに、無理なく続けられる基本を大切にしています。一人ひとりが自分のペースで、ぶれない軸を持てるようサポートしています。


今日の一食が未来をつくる

すべてを完璧に変える必要はありません。
加工食品を少し見直し、野菜をほんの少し増やす。それだけでも、子どもたちの未来は確実に変わっていきます。

家族の健康を育む毎日の食事について、一緒に考えていけたら嬉しいです。
ご相談はいつでもお気軽にどうぞ。


出典・参考文献

  • Díaz-Gay M, et al. Geographic and age variations in mutational processes in colorectal cancer. Nature. 2025 Apr 23.
  • Dietary fibre counters the oncogenic potential of colibactin-producing E. coli in colorectal cancer. Nat Microbiol. 2025.
  • NHK健康チャンネルほか各種報道
  • 大熊まゆブログ「口腔ケアと腸のつながり」ほか

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