歩いているつもり、でも数字を見ると… 私の歩数と、脳を守る「現実的な目標」
スマホの歩数データを、久しぶりにじっくり見ました。
過去7日間の平均歩数は 13,716歩。
今月の平均は 10,886歩/日 です。
数字だけを見ると「よく歩いている方」かもしれませんが、
この数字を見て、私は少しホッとしました。
お正月、歩数が三分の一以下になった理由
お正月は関東の実家に帰っていました。
駅から離れている家なので、移動はどうしても車が中心になります。
その結果、歩数は普段の 三分の一以下 に。
正月明けにデータを見て、正直驚きました。
私は健康運動指導士として、
数年前から「座っている時間が長いことのリスク」を伝えてきました。
それでも、生活環境が変わると、
人は簡単に動かなくなるのだと実感しました。
最近、普段の生活が戻ってきて、
歩数が戻った今の数字を見て、ようやくホッとしています。
車を使わない生活を選ぶことも、
私なりの生活の工夫の一つです。
どれくらい歩けば、認知症を防げるのか?
「歩くことが体に良い」という話はよく耳にしますが、
最近、「どれくらい歩けば認知症を防げるのか」を
明確に示した研究が発表されました。
その答えは、意外にも 1日5,000歩 でした。
歩数を正確に測定した、質の高い研究
この研究は、ハーバード大学の研究チームによるものです。
- 高齢者296人を対象
- 歩数計を用いて歩数を正確に測定
- 最大14年間、認知機能検査と脳PET検査を継続
アルツハイマー病の原因とされる
アミロイドβ(Aβ) と
タウたんぱく質 を
実際に脳内で測定した点が、この研究の大きな特徴です。
Aβが溜まり始めている人ほど、歩く効果が大きい
-
すでに脳にAβが溜まり始めている人では、
歩くことで認知機能の低下が遅れていました -
Aβがまだ溜まっていない人では、
歩数との明確な関連は見られませんでした
つまり、
「少しリスクが高まり始めた段階」ほど、歩くことが強力なブレーキになる
ということが示されています。
何歩で、どれくらい違うのか?
- 3,001~5,000歩:認知機能低下が約3年遅れる
- 5,001~7,500歩:約7年遅れる可能性
5,001~7,500歩で効果は頭打ちとなり、
それ以上無理に増やす必要はないことも示されました。
目標は「1万歩」ではなく「5,000歩」
- 3,000歩以下:認知症リスクが高い
- 3,001~5,000歩:効果がはっきり出る
- 5,001歩以上:さらに良いが、無理は不要
無理な運動は続きません。
まずは 1日5,000歩 を目指すことが、
現実的で効果的な認知症予防につながります。
今日からできること
- 朝夕の散歩で1,000~2,000歩増やす
- エレベーターより階段を選ぶ
- 買い物は少し遠いお店へ
- 家の中でも、こまめに立って動く
脳を守る習慣は、今日の一歩から。
未来のあなたを救うのは、
あなたの「歩く力」かもしれません。
引用文献・根拠
Physical activity as a modifiable risk factor in preclinical Alzheimer’s disease(PubMed)

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